毎日のように保護者と話をする中で、自分の思いを熱く語ってしまう私がいました。
たくさんの子どもたちやお母さん方と濃い時間を過ごしてきたなかで培ってきた伝えたい思いです。
受け止めていただけることも多くありましたが、
「先生の話、頭では分かるけど、気持ちがついてきません」と言われることも・・・。
人はほんとうに自分が納得できることでしか動かないことも多く体験してきました。
私の思いをどうしたら保護者に伝えることができるのだろう。
「コーチ」という言葉に惹かれてコーチングを学んでみることにしました。
最初に出会ったのは「こたえはクライアントの中にある」という言葉。
私はコーチングを勘違いしていました。
コーチングで学んだことは、私の思いをうまく伝える方法ではなく、
保護者にたくさん話してもらって、保護者自身に考えてもらう方法でした。
もちろん教師ですから、必要なアドバイスはしますが、
「今、何を感じている?」「どうしてそう思ったの?」と訊くようになりました。
「なんでもいいから30分話を聞くよ」というと、
お母さん方はほんとうにいろいろな話をしてくださいました。
そして、気づきと、納得感が増す対話ができるようになりました。
本音がなかなか言えなくて、ひとりでがんばっている子どもたちにも出会ってきました。
親や学校の先生にだから言いにくいこともあります。
本音を出して、思いっきり話せる場に私がなりたいと思っています。